書評1「人生を面白くする本物の教養」
不定期ですが、読んだ本の感想をまとめたいと思います。
出口治明著「人生を面白くする本物の教養」
ライフネット生命元代表取締役の出口氏の著書。
昔、講演を聞いたことがあり「本・人・旅」というキーワードが、頭の中に残っていたので、購入してみました。
おそらく天才肌な人で、自分とは異なるタイプの人なので、なかなかわからない点もありましたが、共感できた主な点としては下記の通り。
①人について
・相手を人脈としか考えていない人は自分もそう見られている
・人の暮らしに必要なもの…心を許せる友達
人生において、人とのつながりは財産なのかな、と思っています。
ビジネスにおいてはこれを「人脈」と呼びますが、これを単なる「金づる」と考えていると、結局相手にもそう思われるということなのかもしれません。
先日、とある方のメールでとても良い言葉を見かけました。
「一座建立」
一期一会と似ているのですが、「一度限りの茶会のために、亭主も客も思いやりを持って取り組むべき」という意味の言葉だそうです。
人との出会いにおいて、この気持ちを忘れずにいれば、仕事だけでなく、人生においての財産になるのではないかと思います。
それと、「心を許せる友達」も大事です。特にコロナ禍でつながりが希薄になっている中で本当に必要だと改めて思います。
しばらく会っていない友人に久々に連絡を取ってみたいと思いました。
②選挙について
・選挙は棄権や白票でなく、「マシな人を選び続ける」のがベスト。
・民主主義において優秀な政治家が必ず出てくるとは限らない。「マシな人を選び続ける忍耐力」が必要。
近々衆議院選挙がありますが、最近は信頼できる政党・政治家がおらず、選挙を棄権する人が増えてきています。
実は私も前回は白票を入れてしまった一人なのですが、ただ、「マシな人を選び続ける忍耐力」という言葉にハッとさせられました。
選挙はこれからの日本をどうするか、自分の考えを表すための大事な行為で、棄権するのは日本の未来を考えることを放棄することになるのではないかと思います。
なので、次回はきちんと投票したいと思います。
ただ、個人的に政治家の方々にお願いしたいのは、きちんと公約は守ってほしいということでしょうか…。
③職場について
・日本人が1年間に仕事に欠けている時間はせいぜい2割ちょっと。
・「どうでもいい」と思う方が職場や仕事においてもプラス
社会人において、職場は生活の大部分を占める大事な場所で合って、ここでの人間関係の悪化が人生全体に影響を及ぼすことがよくあります。(自分もそうでした)
ただ、出口さんは、「1年間を時間数に換算すると365日×24時間=8760時間、そのうち日本人が仕事にかけているせいぜい2000時間ぐらいで2割ちょっと」とおっしゃっていました。なので、そんなに人生を賭けるようなものでもなく、「どうでもいい」と思っているぐらいがちょうどいいとのこと。
まぁ、実際はブラック企業でお勤めの場合はもっと割合が高いし、「どうでもいい」と思える状況にない人も多いかもしれませんが、人生を楽しむために、仕事は単なる一要素でしかない、という考え方は大事なのかもしれません。
④全体的に
人生を豊かにするために「本を読み、旅をして、人と出会う」という考え方は非常に好きです。今の状況では旅をしたり、人と出会うということはなかなかできませんが、色々な新しい体験をして、人生に「ワクワク」を増やせていいなぁ、と最近特に感じています。
そして、この状況が解消されたら、どっか遠くに旅に行きたい! それを改めて感じさせた1冊でした。
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